グラフィックデザイン学科Department of Graphic Design

[優秀賞]
藤原夏|PALE BLUE DOT?ちっぽけな碧い点?
秋田県出身
中山ダイスケゼミ

1990年約60億km離れた地点から撮影された地球は、今にも宇宙の暗闇に吸い込まれそうな小さな点にすぎませんでした。天文学者のカールセーガンは、そんな地球を「PALE BLUE DOT:淡く青い点」と名付け、ある一節を残しました。私はそれを通し、感銘を受けたと共に地球への愛おしさを感じました。文章を改めて翻訳し、言葉からデザインをする事でより伝わりやすくなるようアニメーションに落し込みました。


中山ダイスケ 教授 評
藤原さん優秀賞おめでとう。この作品は約30年前に科学者カール?セーガンが記した歴史的な名文を、誰にでもわかりやすく訳述するところから始まりました。その作業は、原作を尊重しながら、混乱の現代に生きる私たち、さらには子供たちにも伝わるように丁寧に進められました。高く評価したいのは、伝え方に終始「優しさ」と「ユーモア」を忘れないデザインワークであったことです。まさしく彼女の人柄そのものでした。春からは生まれ故郷の秋田?大館に戻り、街の人々の暮らしをデザインする仕事に就きます。彼女なら、地球よりもさらに小さな街にも、この作品のような視野で、美しく輝く星空のような幸せを創り出してくれることでしょう。